狼と香辛料II  10 感想

狼と香辛料II  10 感想



あんたの連れを貴族の娘と言って
売ればいい。

不可能だと思うか?
俺の名は
フルール・フォン・イーター・ゼンテル・ボラン。
ウインフィール王国の国王に忠誠を誓う
ボラン家の第11代頭首。
れっきとした爵位持ちの貴族だ。

当然食うにも困る没落貴族だがなぁ。
名前だけは立派だろ?
食い詰めてパンのひとかけらすら買えなくなったあげく
一度は成金の商人に買われた身だ。



せっかくアマーティーから取り戻したホロを
謝金のカタに貴族の娘と称し売ればいいと持ちかけられる。
確かにうなされるほど悩むでしょうね。




俺たちはただ大事な連れを質草に出せと
言ってる訳じゃない。

これが旅に出る最後の好機だと思っている。

これまでも機会は何度かあったが
ふんぎりがつかなかった。
この宿を差し出そう。



ロレンスに対しては
宿の権利を譲るとアロルドの爺さんは言う。
しかし・・・

ホロの価値はいくらに査定されるのか?
宿を譲り受けると言う事は・・・
ホロの価値と見合う金額なのか?
まともに宿とその権利を買ったらいくらするのか?
非常に気になるところです。




だがいくら何でも
お前を質草になんて・・・

まさかそれがぬしの寝汗の原因とか言わぬよな?

怒らないのか?

怒ると思った事になら怒る。



ロレンスは悩みに悩んでいたのに
あっけらかんとしているホロ。
確かにいざとなれば狼の姿になって逃げればよい
それができる自信があるからこその台詞なのでしょう。




それを生かせば元の生活に戻れるんじゃないですか?

持たざるものは幸いであると神も言っている。
あんた
黒パンとぼろぼろの銅貨2枚を拾って
腹の底がふわふわするほど喜べるか?

俺は喜べるぜ。



持たざるものは幸せ
聖書の言葉だが、なくしてわかる幸せってとこですか。



俺はてっきり塩商人だと思ってたがな。

塩?
なぜ塩商人だと?

あいつが教会に運んでくる荷物の隙間から
時折塩がこぼれるんだよ。
塩の良し悪しなら匂いでわかるが
ふん
大して旨くねぇ塩だ。




塩の良し悪しが匂いでわかる・・・
と言う事はこの物乞いの元の職業は
やはり塩商人か?
それとも料理人か?




ではこの町の教会についてお聞きしたいんですが。

悪い事は言いません。
ちょっかい出さないほうがいいです。



教会の話をした途端に態度が変わる酒場の娘。
まぁ・・・
この町でもいろいろあるようです。

アニメではここまでで終わるのですが
この酒場
この話の後も重要な役割を持つようで。
詳しくは小説版を・・・ですね。




もし取引で失敗したら
わっちはどうなるのかや?

仮にも質草だからな。
金が返せなければどこかに売られる事になる。

じゃからうなされるほど悩んでおったのかや?

それもある。

そうなったら・・・
次の伴侶はもう少し賢いのが良いのぉ。

借りた金を返せないような間抜けには
後ろ足で砂をかければいい。

わっちが立ち去ろうとしたら
べそをかいてすがった小僧がよく言うのぉ。

わっちはぬしを信じておるから
協力する。

もちろんだ。



ホロがいくらと査定されるか不明ですが
この取引、うまくいくのか?
ロレンスの事だから何とかなるのでしょうけど
一筋縄では・・・
と言う感じですね。




釣った魚には餌はやらぬという言葉があるそうじゃが
ぬしもそうなるのかや?

釣った魚というよりも
勝手にもぐりこんでいたのだから
それにはあたらないだろ?

餌をやるどころか
乗り賃を払って欲しいくらいだ。



ホロもロレンスも大人気ないと言いますか・・・
でも、双方禁句ですよ。



ようするに初心を忘れるな
という事じゃ。



これが言えるだけホロは大人なのでしょう。



キツネの手が震えておったの。

さすがに緊張した
という事か?

それだけならば良いが・・・



ロレンスは何か感じている様子。
おそらく教会のところに居た物乞いの台詞
塩商人・・・と言う言葉でしょうけど。
でもロレンス自身もまだ言葉には出来ない様子。
結末が非常に気になります。



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狼と香辛料II 10 3/3

狼と香辛料II 10 3/3






もし取引で失敗したら
わっちはどうなるのかや?



仮にも質草だからな。
金が返せなければどこかに売られる事になる。



じゃからうなされるほど悩んでおったのかや?



それもある。



そうなったら・・・
次の伴侶はもう少し賢いのが良いのぉ。



あぁ。
借りた金を返せないような間抜けには
後ろ足で砂をかければいい。



ふ。
わっちが立ち去ろうとしたら
べそをかいてすがった小僧がよく言うのぉ。



ふぅ。



ふふふふふ。



わっちはぬしを信じておるから
協力する。



もちろんだ。






さて
そろそろ行くか?



ぬし
そわそわしているのが丸わかりすぎぬか?



ふは。



宿の中まで見栄を張っていたら
いつ気を緩めればいいんだ?



出会ってしばらくは・・・
いや
つい最近までは
どこであろうともわっちの前では
気を張っておったように見えたが。



女と二人旅なんて初めてだったからなぁ。
それもいい加減慣れるさ。



出会ったばかりの頃は
わっちを連れて歩いておるだけで
鼻の穴をふくらましておったが。



今は俺が他の女と居たら
お前が尻尾を膨らませてくれるのかな?



そうやって雄はだんだんと化けの皮をはがしていって
やがてこんなはずでは無かったという姿と成り果てる。



誰が相手でも親しくなれば多少は
そうなるだろ?



釣った魚には餌はやらぬという言葉があるそうじゃが
ぬしもそうなるのかや?



釣った魚というよりも
勝手にもぐりこんでいたのだから
それにはあたらないだろ?

餌をやるどころか
乗り賃を払って欲しいくらいだ。



・・・



ぁ・・・
どうした?



ぁ・・・
ようするに初心を忘れるな
という事じゃ。



ほれ
行くんじゃろ?




あぁ・・・



キィ
バタン



もちろん旅を経てきたからこそ
ぬしの手を気安く握れるという事もありんす。
じゃがな
いつまでも出会った頃のままで居たいと
詩人も詠っておるじゃろ?



お前はいいかもしれないが
ずっと出会ったときのままで居たら
俺は気を張りすぎて倒れてしまう。



なぁに
最後は看取ってやるから安心するがよい。



ふ。






で、調べてまわった結論は?



商人としての経験と勘で
エーヴさんの話を本当の事だと思います。



ほぉ。



ただ・・・
一つだけ気になる事が・・・



何だ?



教会と
喧嘩別れした理由です。



まぁ気になるだろうな。
ここの司教は権力志向の強い男でな
この町に司教座を置きたがっている。
ようするに
大司教を目指しているんだな。



大司教?



あぁ。
俺がうまい商売は無いかと探していた時
不恰好に金儲けをしているそいつの存在を知った。

当時は子飼いの商会と寄付金を使って
毛皮に手を出していたが
所詮は素人。
赤字続きだった。

で俺が一石二鳥の案を出してやった。



石像の売買。



そうだ。
ただ石像を売ってやっただけじゃない。
俺は一応ウインフィール王国の貴族だからな。
向こうで大聖堂を統括する大司教にも面識はある。



腕のいい遍歴の石工を紹介する代わりに
司教とつながりを作る。
加工された石像をこの町の教会に売る。



儲けは薄いが
ここの司教が大司教になる事に賭けたんだ。
ところが基盤が固まってくると
邪魔者を排除し始めた。

この俺でさえ今回の件を利用して
切られた。



傍に置いておくと面倒な事を要求されると。



当然
そうするつもりだった。
しかし個人の商人がでかくなるのを待つより
既にでかい商会を相手にしたほうが
よほど使い勝手がいい。

理屈はわかるが納得はいかん。



なるほど
そうなれば在庫の石像を金に代えるのは難しいですし
悠長に来年の大遠征を待ってはいられないでしょうね。
うむ・・・

わかりました。
では改めて策の細かい打ち合わせを。



よろしく頼む。



ぁ?






キツネの手が震えておったの。



さすがに緊張した
という事か?



それだけならば良いが・・・



ん?



ガチャ



待たせたな。
では行こう。

最低でも銀貨1500枚にはなる。



posted by temari-cat at 12:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | 狼と香辛料 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

狼と香辛料II 10 2/3

狼と香辛料II 10 2/3






ではぬしよ。



あぁ。
朝飯だろ?






教会と言うより
金庫だな。



神のご加護がありますように。



う!
ん?

なんだ。
施しじゃないのか。



教会の人間じゃなくてすみません。
ちょっとお聞きしたい事が。



はむはむはむ。
ま、何でも聞いてくれ。



教会の事なんですが・・・



へ。
昔はあんたみたいな商人がしょっちゅう来た。
神様の羽振りを聞きたいんだろ?



話が早くて助かります。



ここの教会はこの辺じゃぁ一番だなぁ。
パンも豆も質のいい物をばら撒いてくれる。
ただ・・・



ただ?



(もう少しくれないか?)



ぁ。



ここの司教はパンをばら撒く以上に
あっちこっちに金をばら撒いている。



なぜわかるんです?



そりゃわかるぜ。
仕立てのいい馬車がよく横付けされているからなぁ。
町でふんぞり返っているやつが何人も来る。

そしてゴミを見りゃ
どんな晩餐が出たかも丸わかりだ。
へへ。
どうだい?



それを生かせば元の生活に戻れるんじゃないですか?



持たざるものは幸いであると神も言っている。
あんた
黒パンとぼろぼろの銅貨2枚を拾って
腹の底がふわふわするほど喜べるか?



な・・・



俺は喜べるぜ。



ぁ・・・



何をたくらんでるか知らねぇが
苦労してここの教会に取り入っても
逆に搾り取られるだけだろうぜ。

俺らが知る限り
ここの教会と長い事仲良くしてたのは
ただ一人だ。

それもつい最近になって
かすれた声で怒鳴りあってたなぁ。



石像を商っている?



石像?

あぁ。
確かそんな物も扱ってたなぁ。
なんだ
知り合いか?



えぇ。
まぁ。



俺はてっきり塩商人だと思ってたがな。



塩?
なぜ塩商人だと?



あいつが教会に運んでくる荷物の隙間から
時折塩がこぼれるんだよ。
塩の良し悪しなら匂いでわかるが
ふん
大して旨くねぇ塩だ。



海から離れれば離れるほど
塩は宝石並みの価値がある。
エーヴは塩商人?






これはまたお早いおこしで。
いそいそとやって来た商人さん
あなたで何人目だと思います?



あなたの美しさなら
かなりの数でしょ?



いきなり銅貨を差し出してきた
無粋な連中が何人居たか。



私も無粋な事を聞きに来たのですが。



わかってますよ。
で何が聞きたいんですか?



50人会議について。



結論は出たみたいですよ。
何だか毛皮は結局売ってもいい事になったとか。
でもツケはきかないみたいですけど。






現金の取引しか認めない。






うむ。
同じだな。



ぇ?



あぁ。いえ。
ではこの町の教会についてお聞きしたいんですが。



ぁ!



ぇ・・・ぁ・・・



キィ
バタン



ぁ・・・
あの・・・



悪い事は言いません。
ちょっかい出さないほうがいいです。



やはり権力闘争がありますか?



難しい事はわかりませんけど
あちこちから偉い人を招いたりしているみたいです。
遠い国の教会の偉い人を招いたとかで
2日間徹夜で料理作らされたりしたこともあったんですよ。



着々と基盤を固めてますね。



だからすごい評判に気を使ってるんですよ。
たくさん施しをしてますし
どこからそんなにお金が出ているのか不気味で
下手な事を言うと何されるかわからないんです。

教会に目をつけられたら
この町には居られなくなる。
それが寄り合いでの共通見解です。



私に話して大丈夫なんですか?



私がこうして話すのも
特別な事なんですよ。



好学のために理由をきいておいても良いですか?



う〜ん・・・
あえて言えばですね
他の女の人の匂いがするからかな?



ぁぁぁ・・・



ちょっと自信のある女なら
ちょっかい出してみたくなる感じがしますよ。
そう言われません?



幸か不幸かあなたが初めてです。



なら答えは一つ。
今一緒にいる女の人と最近出会ったでしょ?



ぁ!



とても優しそうな人ですからね。







一人でうろうろしている間は
誰も相手にしてくれなかったでしょうけど
傍に女が居るとわかると
女の目には突然気になるものですよ。

羊が一匹ぽつんと居たら
狩るのも面倒だと思うでしょうけど
狼が傍に居れば
そんなに旨い獲物なのかと横取りしたくなるでしょ?



ぁは・・・



だから一度お連れの人を
この酒場に招待したいんです。



案内状は既にもらいました。



その余裕顔
腹立つなぁ。






で、ぬしはわっちに
それをそっくりそのまま伝えたと。



包み隠さずな。



その小娘には一度しっかり
縄張りについて教える必要があるが
うむ・・・
ぬしは大分物事の道理がわかってきたようじゃな。



荷馬が自由に動くには
手綱を握る御者の意をくむのが一番いい。



で?



ん?



ぬしはどう思うのかや?



教会の目的は
間違いなくこの町に司教座を置く事だろう。



司教座?



教会組織の要だ。
それが置かれれば司教に任命される側から
する側に回ることになる。

数多くの利権を手にする事が出来て
権力を欲しいままにできる。



そんな所と喧嘩別れをしたあのキツネが
この町を去りたがっているのは
理解できるのぉ。



理解できないのは
喧嘩別れする事になった原因だ。
俺なら泥を飲んででも耐える。
それぐらいの辛抱に見合う力が教会にはある。



ふむ。



どう思う?



うむ。
何となくそれっぽくは聞こえる。



つまり・・・

ぁ・・・
大きな取引を前にするとな
何でも良いから人の声を聞きたくなるんだよ。



泣いて頼んだら考えを変えてくれるのかや?



それを振り切ったとしても
お前はきっと宿に居てくれる。
俺は商売を成功させて帰ってくる。
それだけの事だ。



ふ。
顔を赤くせず言えるようになったら
一人前じゃな。



精進するよ。






ぬし
実に生き生きしておる。
雄はやはり餌を追っておる姿が一番良い。
じゃが・・・



たまには自分のほうを振り向いて欲しい?



じゃが・・・



ぁ?



posted by temari-cat at 13:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | 狼と香辛料 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

狼と香辛料II 10 1/3

狼と香辛料II 10 1/3


狼と孤独な微笑み。






ぬしよ・・・
ぬしよ・・・
ぬしよ・・・
ぬしよ・・・



ぅぅぅぅ・・・



ぬしよ。



ぁ!
あぁ!



これで拭きんす。



あぁ、すまん。

ぁ?



わっちの匂いをつけておかんとな。
わっちは心配しておる!



大きな商売の話を持ちかけられた。



あのキツネに?



正確にはエーヴ。
あの女商人とこの宿を経営しているアロルドから。
まだ裏はとっていないし
もちろん返事もしていない。
ただ・・・



ただ?



利益は・・・



わっちの機嫌より?



大きい。






50人会議は条件つきで
毛皮を外地商人たちに売ると
決定を下したらしい。



情報源は?



教会。



手のひらを返されたのに?



喧嘩別れしても
内部に協力者は残してある。



で、その条件とは?



外地商人が毛皮を買うとき
現金での取引しか認めない。



遠方から多くの現金を担いで来る者は
居ないでしょう?



つまりまとまった現金を手にして
上質の毛皮を買い付けさえすれば
船でローム河を下って誰よりも早く売りさばく事で
そうだな。

関税を差し引いても
原価の3倍で売れる。



ぁ!
利益は元手の倍ですか?
しかし・・・



あんたはリゴロの存在すら知らなかった。
この町に金を貸してくれるような
知り合いは居ないんだろ?



別の町に引き返せば
それなりに用意する事ができます。



そんな悠長に金策をしている暇はない。
この町の毛皮はあっという間に
買い占められる。



しかし会議の決定は
買占めを回避するための・・・



表向きはな。



ぁ・・・



この町の毛皮産業は駄目になる寸前だ。
金を持っている連中で
鞍替えをしたがっているやつは多い。



そんな奴等の資金源になって・・・



だから出来るだけ早く金を手に入れて
出来るだけ多く買い占めたい。
これは商人同士の戦い。
商戦なんだ。



商戦・・・



攻め手の連中はとっくに根回しをすませてある。



でしょうね。



だからこそあんたの連れだ。



ぇ?



あんたの連れを貴族の娘と言って
売ればいい。



な・・・



不可能だと思うか?

俺の名は
フルール・フォン・イーター・ゼンテル・ボラン。
ウインフィール王国の国王に忠誠を誓う
ボラン家の第11代頭首。
れっきとした爵位持ちの貴族だ。

当然食うにも困る没落貴族だがなぁ。
名前だけは立派だろ?

食い詰めてパンのひとかけらすら買えなくなったあげく
一度は成金の商人に買われた身だ。



な・・・

ん・・・



そんな女だからなぁ
自分の家の名前を冠した娘を高値で売るつての
一つや二つはある。

どうだい?
あんたの連れは貴族の娘だと言っても
十分に通じる。
貴族の俺が断言しよう。

本当に売るのが目的じゃない。
いくばくかの利益と引き換えに
現金を融資してもいいという商会を知っている。

貴族の娘を売る
と言うのはそのための方便だ。
万が一俺たちの商売が失敗した時のために
担保として機能する必要がある。



それで俺がお墨付きを与えるわけさ。

俺たちはただ大事な連れを質草に出せと
言ってる訳じゃない。



これが旅に出る最後の好機だと思っている。



ぁ・・・



これまでも機会は何度かあったが
ふんぎりがつかなかった。
この宿を差し出そう。






それは・・・
ぬしの夢に近いものではないのかや?



そうだ。



だったらなぜ悩む?



ぇ?



ぬしの夢は店を持つ事と記憶しておるが
それならばわっちが口を挟む余地など
無いじゃろう。



だがお前にそんな事を・・・



たわけ。



ぇ?



む。



なぜだ?
俺が商売に首を突っ込むのさえ嫌がっていたのに。



はぁ・・・
これでもわっちは
ぬしにあれこれ言うのが辛いんじゃ。



ぇ?



まったく。
わっちはぬしとごろごろ出来るのなら
それが一番だと思っておる。

あたかも世の真理を説くように忠告するのは
結局のところ自分のためじゃ。
だから正直心は痛む。

利益と危険を天秤にかけて
釣り合うと思うなら手を出せばよい。
ぬしは断る事など最初から考えずに
ひとまず引き受け
相手が騙そうと手ぐすねひいているようであれば
裏をかいて大儲けをたくらむ。

それくらいの気概と向こう見ずさを持っておったじゃろ?
それはどこに行ったのかや?
何を守りに入っておる?
わっちはぬしに大分わがままを言ってきた。
たまにはぬしがわがままを言ってくりゃれ。



だがいくら何でも
お前を質草になんて・・・



まさかそれがぬしの寝汗の原因とか言わぬよな?



怒らないのか?



怒ると思った事になら怒る。



ぇ?



まさかわからぬのか?



いや・・・



本当にぬしというやつは・・・
わっちはぬしの相棒じゃないのかや?
それともただの愛玩用の小娘とでも?



ぁ・・・



わっちは一度ぬしの身代わりになったがな
あれはぬしが優しくしてくれた礼じゃ。
じゃが
今度は礼ではない。



ホロ・・・



で他に気にしておる事は何かや?



もちろん
罠ではないかと言う心配だ。



くぅ。
相手が何かを企んでおるなら
裏をかけばよい。
その企みが大きければ大きいほど・・・



ひっくり返した時の利益が大きい。

よく覚えてたな。
そんな台詞。



わっちは賢狼ホロじゃ。
わっちの相方がつまらぬ商人ではこまりんす。



ふ。



posted by temari-cat at 14:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | 狼と香辛料 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

狼と香辛料II  9 感想

狼と香辛料II  9 感想


長い年月をかけた
何とも言えない重みがあるだろ?
道具が傷だらけになりながら
少しずつ形を変えていって
やがて唯一無二の物になるような。

河の形が変わっていうような物じゃの。

残念だが
その例えはちょっと理解できないな。



川も年月と共に少しずつ姿を変えると聞くが
確かに人の世の短い一生ではそれを実感するのは無理ですね。




ならお前の魂は何色なんだ?

何色?
いろいろじゃな。



ホロほど長命であれば
そりゃ当然かかわったものも多数居て当然でしょうね。
数えた指の数から10人は下らないかと・・・



自分には絶対解けない気がする難問も
他人から見れば簡単にわかる・・・
なんて事も珍しくない。

もしかしておまえ自身が
独占欲から来る嫉妬心の扱いに困ってる
じゃないのか?
それでその整理の仕方を求めてる。

だとしたらどうなのじゃ?

お前の事として置き換えて考えれば
何が一番いいかはすぐに出せるさ。

答えはなその気持ちに整理などつかない
ただしそれには自己嫌悪を伴う。

ぬしは今わっちの立場になって
何が一番いいかを考えたつもりじゃろうが
それはつまりぬしがわっちにどうあって欲しいか?
という事じゃ。

雄と言うのは本当に阿呆な生き物じゃのぉ。
雌が嫉妬して苦悩して
自己嫌悪でかわいらしくめそめそしておるのに
そそられるんじゃろ?
そしてそこへ優しく差し伸べた
救いの手にすがって欲しいと。



ま、これはお互い様ですな。



エーヴ・ボランさんの紹介なのですが・・・

承っております。
どうぞ。

お待たせしました。



応対に出たのが可愛い修道女。
その修道女に鼻の下をのばすロレンス。
すかさず足を踏むホロ。

そりゃ目の前で他の雌に鼻の下などのばされたら・・・
怒るのは当然です。



おぉ!

はぁ・・・

やぁ!
これは嬉しい反応だなぁ。

良かったですね。
リゴロさん。

すごいでしょ?
方々手を尽くせば
一年中緑を絶やさずにいられるんですよ。




当時ガラスはとても貴重で
民家の窓は木だったと小説には説明があるのですが
アニメではそこまでの描写は絵で見るしかないです。



さて
僕は自慢の庭園に驚いてもらっただけで満足だ。
お礼に何を差し上げればいいですか?

エーヴ・ボランさんからお聞きになったとは思いますが
この町に残っている古い言い伝えの記録など
見せていただけないか?
と思いまして。

ほほぉ。
その話は本当でしたか。

彼女はあれでいて茶目っ気が強すぎて。



食べる事に精一杯だった時代
言い伝えの記録を探す商人
というも稀有な存在なのでしょう。
おそらくロレンスの事も冗談だと思われていたに違いないですね。



まったく。
よく食べるにも程があるぞ。
お前。



ホロが食べたのはおそらく子豚の丸焼きか?
でも残ったのは頭の骨と思われるから
豚の頭だけだったのか?

それを考えると
この話の後にドラマCDの桃のはちみつ漬け
となってもよいのだが
この一件の直後、ホロたちはエーヴを追いかけて・・・

でもアニメではこの町での騒動が終わった段階で放映終了。

求む!第3期!!




お前にも怖いものなんてあるのか?
今のところ何もかも順調だろ?
何の困難にも巻き込まれていない。
北への道も今年は良好らしい。
そして・・・
まだ喧嘩していない。



ホロが感じてる怖さって
平穏すぎる毎日=嵐の前の静けさ
そしてロレンスが居なくなって独りになってしまう恐怖
そんな感じがします。



いや
ぬしまでそれに気がついたら
ちょっと困るかもしれぬ。



ホロはロレンスには怖さの理由を気づいて欲しくない様子。
と言う事はやはり人の一生はあまりに短くて・・・
と言う事なのでしょう。



で、せっかくだから大儲けできたら
南のほうへ行くかって話をしていたわけだ。

巡礼の旅に出るころかもしれない。

そんなわけで
あんた俺に金を貸さないか?

もっと単刀直入に言おう。
あんたの連れを売らないか?



エーヴから金を貸してほしいと言われるのはともかく
ホロを売らないかって・・・

せっかく前回アマーティーから必死で取り戻したのに
そりゃロレンスだって・・・
波乱の幕開けですね。

やっぱり嵐の前の静けさだった。



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